【黒子のバスケ】お手をどうぞ、お姫様【裏*18禁】
第8章 *熱中症【黒子テツヤ】*
“嫌だ……”
小さな声でそう言ったさんは少し涙目。
ここまで心配してくれるのは本当に嬉しい。
嬉しいんですけど……
それを言うならこっちもです、って感じです。
「さんも水分取った方がいいですよ。僕の飲んで下さい」
「私は大丈夫です!それにこれは先輩のであって、」
「熱中症を甘くみちゃいけないんですよね…?ならさんも同じです。どうぞ」
「じゃ、じゃあ一口だけ……」
折角僕が「僕の飲んで下さい」って言ったのに、なんの躊躇いもなく口に付けるさんに……思わず胸がキュンとしました。
チューっと吸うところも本当に可愛い……。
「あの……ありがとうございました」
「いえ。それより気付いていないんですね」
「え…?何がですか?」
「僕と間接キス、しちゃいましたよ」