第11章 そんなこと関係ないって
Yuiha-side
「せんせー、お腹がこの世の終わりかっ
てゆーくらい痛すぎるんで早退しまーす」
6時間目の授業の途中で
やっぱり大野が気になって
気になって
気になりすぎて
奥の手を使うことにした。
「…お前、絶対サボりだろ?」
「サボりとか本当にありえない。
こんなに痛いのに…死ぬよ?あたし、
死ぬよ、せんせーのせいで、ご臨終だよ」
「何がご臨終だ(笑)
だいたいお前は……」
「good-bye!teacher⭐
アディオス!evrybody⭐」
「おいっ!!!」
脱走、成功。
昇降口にはやっぱりもう大野がいて、
てか、寝ちゃってますよね?
完璧寝てはりますよね。
「おーのー」
「………………」
「oh!no!」
起きないし。
いや、こうやってまじまじ見てみると
大野って可愛いかおしてんだよね。
頬っぺたをつついてみる。
「…………むにゅ」
………………かわいい、、
………………写メ。
「んん~」
おや?!起きるのか!?
「………………」
起きないし。