第8章 あなた想う気持ちに変わればいいのに
Yuiha-side
小学校に上がったばかりの頃、
母に連れらて近所の病院に来ていた。
「うえぇぇぇぇんうわぁぁぁぁあん」
小さい頃、いや、今でもか(笑)
注射が大の苦手な私は
予防接種が嫌で嫌で
帰りたいと、
とにかく泣きじゃくった。
母「ゆいちゃん、お願い。
ちょっとだけだから、ね?
我慢してちょーだい。」
困った顔をしたお母さんの顔も無視して
「うえぇぇぇぇんあぁああああ
いゃあああ、こわいよぉおおお
かえりだい゛~~~~~~」
母「ゆいちゃん!
他の患者さんもいるから、
静かにしてちょうだい!」
怒る母にさらに出てくる涙
「うわぁぁぁぁあんうわぁぁぁぁあん
いゃあああああああーーーー」
母「…………すいません」
お母さんはひたすら周りの人に謝ってたっけ
そんなときだった。
○「おんめー、元気やなぁ(フニャ)」
私とそんなにかわらない位の歳の
男の子が話しかけてきた。
○「ほれ、これやる」
そういって差し出されたダンゴムシ
「だんご、むし?」
知らないうちに涙は出なくなってた。