第12章 あなたが居れば充分だから
漸く、大野から解放された。
「……ゴホッ、ゴホッ、オエっ、、
………………………………殺すきかっっ!!??」
「ごめんっっ!!つい……」
「ついって力じゃないでょ!
なに、そんな細い身体してんのに
あれか、インナーマッスルかっ!ゴホッ」
「ごめん、ごめんね?大丈夫……?」
わたしの背中をさする大野。
……あんた、笑いこらえてんのバレバレだよ。
「……なにヘラヘラしちゃってんのかな。」
「してない、してない…ぷっ、」
「してるよね、いま、聞こえてるよ?
ねぇ、今、ぷっ、って言ったよね。
確実、ぷっ、って。」
「ごめん、(笑)」
「ごめんじゃないっ!!」
「だってゆいは、かーいんだもん」
「可愛くないっ!!」
「可愛いわ!」
「もうっ//」
「あー、照れた~!んふふ(笑)かーいい。」
「もう、うるさい……!!//」
なんなの、この人!!
腹立つ!!!!!
「………………」
「なに?」
じーっ、と。
ほんとに、じーっ、と
なに、
なんでそんな見つめるの//
「なにもう//」
「……やっぱ、おめぇ、
俺んこと好きやろ(笑)」
「だから、好きってば。」
「んふふ~(フニャ)
うん、よしよし(フニャ)」
伝わった。……かな?
「んふふ(笑)」