第2章 2人の最悪な男
翌朝。
私はスマホの目覚ましを止めて布団から顔を出した。
「うぁ~……疲れが取れない…。」
昨日は精神的にも体力的にも疲れてしまって、勉強もせずに寝てしまった。
「予習したかったのに…。」
私はスマホのアラームを止めたついでにラインをチェックする。
「……………え?」
昨日の夜11時頃に、1年4組のグループが明日の体育について48件話していて、森崎幹也から2件ラインがきている。
とりあえず落ち着こうと思ってさきに4組のラインを確認する。
「えっ体育館シューズ?どこだっけ…。」
どうやら、今日の体育はバレーをするみたいだ。
そして…一通り4組のラインをみた後で、森崎幹也のトークルームを開いた。
『起きてる?
明日琴高の玄関で待ってろ。』
『(画像)』
逃げるなという脅迫かのように、ご丁寧に画像まで送られた。
私はすぐさま返事を返した。
『画像送らないでよ!
自分の今の立場ぐらいわかってまーす。』
『(スタンプ)』
私は猫が怒っているスタンプも送信した。
そして、本当は気づいていた。
このとき、私はそこまで嫌じゃない、って感じてたことに。