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私の恋色 -BLUE-

第2章 2人の最悪な男



「おいもうその茶番良いぞ。」


そう言って金髪の男の子が歩み寄ってきた。


「選べねーんなら俺が決める。
 こっちは縛られた女見て限界なんだよ。」


そう言って茶髪の男の子から錠剤を奪い取った。


「はっ…万年発情期め。」


茶髪の男の子は嫌味を言った。


「黙れ。…おい口開けろ。」


金髪の男の子はそう言って私の前にしゃがんだ。


「……っ!」


私は首を背けて唇を噛んだ。

すると金髪の男の子は私の胸をいきなり掴んだ。


「ひゃっ…!」


その一瞬の隙に指を口の中にはめ込まれ、錠剤を喉に流し込まれた。


「しばらくおいとけ。
 そのうちこいつから言ってくるから。」


そう言うと、金髪の男の子と茶髪の男の子以外皆出て行った。


…どうしよう。
でも、頑張って平静を保てばなんとかなるかも。

と思って、頑張って大人しくすることにした。


私は完全に媚薬をなめていた。








数分後。
さっきまで寒かったはずなのに、体の芯が熱くなってきた。


「…?」


なんとも言えない違和感に襲われ、金髪の彼を見る。

私の視線に気付いた彼は、吸っていた煙草の火を消し、こちらに近づいてきた。


そして、肩に触れた。


「…っ!?」


さきほどまでの恐怖とは違う意味で私の体が震えた。
この感じ…思い出す、元彼に……。


「まぁ、もうちょいかな。」


そう言って彼は元の椅子に座り、スマホをいじり始めた。

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