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第2章 start


私が産まれたあの日から8年が過ぎた。
ここまで長かったなぁ……本当……色々あったよ……。

そんなわけで、私は今小学校に通っている。ちなみに2年生。
兄さんは中学1年生の生活を謳歌……しているといいな。
兄さんのあだ名は"ダメツナ"。何をやってもダメだからダメツナだそうだ。
ダメなんかじゃないと兄さんに言っても、兄さんは本当のことだから、と言って聞いてくれない。兄さんは優しくて思いやりのあるいい兄さんなのに……。


***


「いってきまーす」

「いってらっしゃーい」


ランドセルを背負って靴を履き、家から出る。
今日も学校、昨日も学校、明日も学校……少しだけ憂鬱。
死んだときは12才だったから、2年生の授業は簡単すぎる。
それでもいい友人関係は築けている。だから学校に行くんだけどね……。

ちなみに兄さんはまだ寝ている。
私は今日日直だから早めに出てるけど、それでも起きるのは遅い。
……一応起こしたよ?起きてくれなかったけど。


「……いいところ、あるんだけどなぁ……」


もう少しシャキッとしてくれればダメツナなんて呼ばれないと思うけど……。


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