第1章 やらせてみた×スイカ割り
【CASE5】
銀魂
真選組副長
土方十四郎(20代・男性)
「ぎィやァァァ!」
のっけから喚き散らす男がひとり。
漆黒の髪に端正な顔立ち。
マヨネーズをこよなく愛する綺麗めイケメンお巡りさん、土方十四郎である。
「やめろやァァァ‼︎」
俺が何したってんだよ!
土方は尚も叫ぶ。
彼は今、目隠しに木材というスイカ割りスタイルで落とし穴にハマっていた。
「ぷーマジウケる土方の野郎」
『まんまとハマりましたね』
穴に落ちた上司を見下ろす隊士が二人。
真選組きっての問題児コンビ。
土方をイジらせたら天下一品と悪名高い沖田とである。
「てめェら切腹だァァ!ここから出たら覚えてやがれ‼︎」
砂だらけになって騒ぐ鬼の副長に、問題児コンビは嘲笑を浴びせかけて言った。
「おやおや」
『可笑しいこと仰るんですね』
「俺達の罠から」
『簡単に出れる訳ないでしょう?』
ひっ……‼︎
二人が構えたバケツいっぱいのナマコを見た土方は、まるで女子のように悲鳴を漏らす。
勘弁してくれ。
俺、ヌルヌルとかマジ無理だから。
真っ青な顔で訴えかける副長。
聞く耳を持たぬドSな部下二人。
「土方さん大丈夫でさァ」
ナマコって食べると美味しいんですぜ。
沖田が謎のフォローを入れる。
『ポン酢に合うんですよ』
は言いながらポン酢の瓶をブン投げた。勿論、土方の顔面めがけて。
ゴスッ
「ぐはァ……っ‼︎」
見事にポン酢がジャストミートした土方はナマコの海に倒れ込んだ。
勝ち誇った顔でハイタッチをする沖田と。
そんな様子を真選組局長、近藤勲が羨ましげに眺めている。
「若い奴らは楽しそうでいいなァ……ていうか、俺も仲間に入れて欲しかった」
放置プレイをかまされた近藤はひとり寂しくスイカを食べるのであった。
「……ぐすん」
【結果】
父:ゴリ
兄:マヨ
弟:サド
妹:貴女