第1章 やらせてみた×スイカ割り
【CASE4】
銀魂
武装集団鬼兵隊首領
高杉晋助(20代・男性)
『では、失礼します…‼︎』
は緊張した面持ちで目隠し布を手に取った。
「あァ……優しく頼むぜ」
色気たっぷりの声音で言う高杉は目を閉じて笑っている。
異国のプライベートビーチ。
憧れの首領と過ごす真夏のひと時にの心は高鳴るばかりだ。
『美しい御顔……まるで、硝子細工みたいですね』
は興奮気味に告げた。
彼女の震える手は高杉の髪を掻き分けて目隠しを当てがっている。
「ククッ……そうかィ」
しかし俺は血の通った人間だぜ。
なんなら、触れてみるか?
高杉はそう言っての手に頬を擦り寄せた。
「ほら…あったけェだろ」
『……っ‼︎』
突然のお戯れには目眩を起こしかけて、こう思う。
安定のエロ杉様。
鬼兵隊の間で密かに流行っている首領のキャッチフレーズだ。
ちなみに通り名は“流し目のエロテロリスト”高杉晋助。
はニタニタと含み笑いをしつつ、目隠しの続きを施していくのであった。
『かっ……完了致しました…‼︎』
会心の出来だ。
は満足気に頷いた。
自らの顔面に触れた高杉は、その違和感に気付いて怪訝そうな声を出す。
「お前さん……こりゃ一体何のつもりだ…?」
『志々雄○実です』
サラリと言ってのける。
「る○剣かよ」
対する高杉は口の端を引きつらせる。
なんともタイムリーなネタだな、オイ。
高杉の頭はそんな台詞でいっぱいだ。
「あのよ……お願いだから普通に巻いてくれねェか。なんか、恥ずかしい」
『嫌です』
「………」
『首領、中途半端に片目キャラやる位なら思いきって全身に包帯巻きなさいって編集部に習いませんでしたか?』
「……習ってねェよ」
【結果】
実写版は藤○竜也