第6章 【R18】付き合ってみた×銀八
『……な、何』
銀縁フレームの奥から紅い目が覗く。
燃えるような瞳に見つめられて、視線を逸らす事が出来ない。
「先生イイコト思い付いた」
『は?』
「欲しいんだろ、ご褒美」
『は⁉︎』
意味が分からないと云った様子で困惑する私を他所に銀八は立ち上がる。
何をするのかと目で追えば、彼が取ったのは突拍子もない行動だった。
「ほら……とっとと解けよ」
私の背後に回り込んだ銀八は前屈みになって囁き声を出す。
『……っ‼︎』
抱き締められたことに気付く頃には、既に銀八の唇が耳に当たっていて。
「お前が一問正解する度にイイコトしてやるから」
聞き慣れた筈の声はまるで別人だった。
甘くて。
淫猥で。
身体の奥をくすぐるような低い声。
私は疼く下腹部にキュッと唇を噛んで、シャーペンを握り直すのであった。