第5章 【R15】濡らしてみた×リヴァイ
「医者はキライだ」
俗に言う子供返りだ。
そう思った。
非常に可愛いので良しとするが、しかし医師に診せない訳にもいかない。
彼が何時迄もこのままでは人類は滅亡してしまう。
何としても元の兵長に戻って貰わねば。
『駄目です。何と言われようが診察を受けて頂きます』
駄々こね兵長のイヤイヤを振り切って部屋を出ようとする。
その時だった。
兵長にシャツの裾を掴まれてバランスを崩したのだ。
『きゃ……っ‼︎』
思わず女子っぽい声を出してベッドに突っ伏すと、即座に兵長の腕が巻き付いてくる。
規格外な彼の筋肉はちょっとやそっとじゃ引き剥がせる訳もなく。
抱き枕の如く足まで絡められた際には、ついに身動きが取れなくなってしまった。
『へっ……兵長、離して下さい…!』
「やだ」
『お体に障りますよ⁉︎』
「好きなだけ触れ」
『そっちの意味じゃありません‼︎』