第3章 【R18】ビビらせてみた×ジャン
『……?』
肌に感じるジャンの体温。
熱くて大きい。
男の子の手。
問いたげな顔で彼を見つめれば、返って来たのはこんな台詞で。
「……中、入らねぇ?」
ジャンは目線だけを動かして講義室棟を示した。
それが何を意味するのか。
理解した上で私は彼の手を握り返す。
ドキドキと心臓が喧しい。
自然と上がってしまう息を抑え付けて、私達は無人の講義室に足を踏み入れるのだった。
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『ん……っ』
ジャンの熱い舌が口内を犯す。
先程感じたコロンの匂い。
鍛え上げられた胸板。
嫌いな筈の男子とするキスは意外にも心地良くて。
「は、ぁ……」
吐息混じりに名を呼ばれると下腹部がキュッと締まるような、不思議な感覚に襲われた。
敏感な場所がむずむずと疼く。
大人びたキスを重ねる度に私の思考は正常な範囲を逸脱していった。
おかしいな。
ジャンってこんなに格好良かったっけ。
『あっ……や、ぁん』
下半身に滑り込んできたジャンの手に思わず高い声を出すと、彼はもう一方の手で自らベルトを外し始めた。