第27章 復帰
麗side
裕太からメイク道具を受け取ってから
ずっと緊張してる
前みたいにメイクできるのか、人に喜んでもらえるのか、
正直不安だらけ。
でも、決めたことだから。
応援してくれてる人だっている。
だから、今、メイクするの。
「よしっ!始めるぞ!」
私はまだ事故のけがが治っていない
だから、車いすで病室を回ってメイクすることにした
「こんにちはwメイクしに来ました」
『待ってたよ!お願いねw』
「はい!じゃあ、始めますね」
1人目の患者さんは最近入院したばかりの女性で、
ストレスがたまっていたみたい
『はやく退院したいの。仕事だってあるんだから!』
「そうですよね。気持ちわかります、私もそうなのでw」
1人目の患者さんとは仕事の話をしながらメイクをした
メイク道具を持った時は緊張してたけど、
今は、前みたいに楽しくメイクできた!
「話してるうちにメイク終わりましたwどうですか?」
私は患者さんに鏡を差し出した
『わぁー!!綺麗になってるー!!ありがとねー!』
「いえw喜んでもらえてよかったです!」
この感覚久しぶり・・・
私の手でメイクして、喜んでくれる人がいて、
キスマイのヘアメイクしてるときもこんな感じだったよね
そんなことを思いながら他の病室を回りメイクした