第24章 よみがえる記憶
思い出した。
すべて
何もかも
しばらくすると、裕太が私から離れた
裕「・・・ごめん。突然でびっくりしたよね。麗に会って話してたらやっぱり麗以外の人と一緒になるなんて考えられない、無理ってわかった。それに、麗のこと大好きって改めて感じた」
裕太は私にそういった
でも、私は全部思い出したの。
今までのことを。もちろん事故があったあの日のことも
「・・嘘つかないで。」
私は冷たい言葉を発した
裕「えっ?嘘って何が・・?」
「私、思い出した。全部」
裕「・・思い出したって。。記憶戻ったってこと・・・?」
「そう。全部思い出した。今までのことも事故があったあの日のことも」
裕「・・・そっか。記憶戻ったんだね、よかった」
裕太の顔はさっきとは全く違うこわばった顔になっていた
「私のこと好きなんて嘘、だってあのとき女の人とキスしてた。だから私走って逃げてひかれたんだよね・・・?」
裕「あれは、俺からしたわけじゃない。」
「でも、キスしてたっ・・・してたじゃん・・」
泣くつもりなんかなかった
けど、涙が止まらなかった
すると、
―――ギュッ―――
裕太に抱きしめられた