第20章 奇跡
裕太side
麗に行かないでって言われてから30分経った
けど、やっぱり目は開かない。
「目を開けるなんて奇跡が起こらなきゃ無理なのかな・・・。」
麗「・・ま・・って・・て」
かすかにだけど、はっきり聞こえた
待ってて・・・と
俺が信じなきゃ、無理なんて言っちゃダメじゃん。
「ごめん、俺ずっと待ってるから。そばにいるから。」
俺がそういうと、少し麗の表情が柔らかくなった
「あっ、そうだ、これ・・・」
俺は、持ってきた袋の中からアクセサリーショップで買ってきたものを出した
「奇跡と愛っていう2つの意味が込められているんだってw
麗にぴったりだと思って」
手に持っていたアクセサリーを麗の目の前に持っていくと・・
「麗・・・・!」
麗がゆっくりと目を開けた