第6章 キスをして
「……誘わなきゃ良かったと思ったよ……そしたら、自分がこんなクソ野郎だと も気付かないで済んだのになぁ」
「何の、話、」
「随分楽しそうだったな?」
薄く笑って言うに、先刻のひやりとした感覚を思い出す。
銀子と話していた時に感じたあの視線。 あれは?
「お前に彼女出来たらいいなあって、思ってたんだよ……ホントに。俺銀子とはガチでただの友達だし、もしお前らが上手く行ったら、楽しく夢のダブル デート……なんてな」
けど、との指が新八の唇をなぞる。
「いざ上手くいきそうなとこ見たら……何だろうなアレ? 物凄いんだ、一気に自分が汚くなっていく感覚だ。ああ嫌だ、ってさ。新八はずっと俺と一緒にいたのになんて、嫉妬で吐きそうになった」
恐らく飲み過ぎたわけではなかったのだろう。
が酒に弱いという話も聞 いたことがないし、何かおかしいとは思ったのだ。 グ、と身体に力を込めるが起き上がれない。
ギリッと歯を軋る新八に、は綺麗でどこか不気味な笑みを浮かべた。
「新八……お前のことが好きだよ」
「う、るせッ……ふざけんなっ、どけよっ馬鹿、僕はなんかッ」
「好きじゃなくてもいい」
「な、ッ!?」
ズ、と新八のジーンズの前を寛げるに目を丸くする。
ここまで来ると最悪の事態しか予想出来なかった。
「ちょっ、ふッざけ……ッ!」
「ン、ん゛」
グポ、グポと口に新八のちんこを出し入れするに声も手も震えた。
キスが初めてなら、こんなことも初めてである。
もちろん女子とも男子とも、 こんなことはしたことがない。
初めて他人に触れられる快感に酷い目眩と熱さ を覚えた。
「ッくあ、ふあ、、やめて、ッふぁ……ッ」
「んは……すげえ、綺麗なチンポ」
「ちょっ、ほんッと……!! ひあッんん、やめてッそれ、あっあ、 」
ジュルジュルと先端を吸い上げるにたまらず背を反らす。
つい先ほどまで何の反応も示していなかった新八のものはすっかり硬く反り勃ち、の口内を犯していた。