第4章 責任とらせていただきます!
じゃあな酔っぱらい、とが俺をベッドに落とす。
「~……?」
「何だよ」
「!」
「うわッ!?」
急に起き上がり腕を掴んだ俺にが驚く。
びっくりしてるびっくりしてる。
いつも余裕綽々なこいつが焦ってんのは ちょっと可愛いんだよなあ。
前に珍しく仕事でミスって取引先の人に必死に謝ってるの見た時も思った。
「近藤! 馬鹿ッ、どけよ!」
「俺は男だ!!」
「こっちのセリフだボケッ、俺は男に乗られる趣味はねえ!」
ジタバタと暴れるをベッドに押さえ付けて馬乗りになる。
それにしてもイケメンを見下ろすのはなかなかいい気分だ。
「近藤ッ……! どけよ、お前酔ってんだって!」
「、ダメだろ、ちゃんとあの日のこと思い出さねーとぉ!」
「まだ言ってんのかッ」
そうだ、あの日のこと思い出さねーと。
どうしたんだっけなあ、マジで。
確か、
「ここ来てー……ああ、そうだ、ぐでんぐでんのお前が脱ぎ散らかしてさあ ~」
「ばッ」
のネクタイを抜きスーツを脱がせさらにはワイシャツの前をはだけさせ。
はて俺にこんな技術があったろうかと言いたくなるほど鮮やかな手付きでの服を剥いていく。
「やめろ! やめろって! 近藤ッ!」
「なぁに泣きそうになってんだよ~」
「泣きたくもなるだろこんなん! 冗談じゃねえッ」
アルコールが入ってるのは量は違えどお互い様だし、元々力ならには負け ない。
必死に俺の下から抜け出そうとするを押さえつけて俺は笑った。
「んな嫌がんなって~」
「無理だろ!」
えーと、が脱ぎ散らかしたあとはどうなったんだったかなあ。
「あ、そうそうお前が近藤も脱げよ! とか言うから脱いでさあ、
んで身体の見せ合いっこんなってー、女の話になってー」
「……、あ……!」
槇野がサッと顔を青くする。
思い出したか。
良かった良かった、問題解決じゃねえか。