第3章 マヨのお仕置き
「あっは、やくッ…ぅ、とっしろぉっ」
ようやく終わる、そう思って、催促の言葉を口にする。
「もう、俺、げ、んぁっ、あぁッ!?」
引いた腰が、それまでより強く押し付けられて、俺は顎を仰け反った。
そして、抜いてくれるどころか、副長の動きは、先ほどよりうんと激しくなる。
「ひ、あぁっ!あっ、うぁぅ!はっぁあ!」
気をやりそうになる。
土方さんは、一向にやめてくれない。
それどころか、一層激しく、俺に腰を打ち付ける。
そして、今度は俺の中の感覚が、薄れ始めた。
苦しさに目を閉じたのに、どうしてか視界が白く染まる。
そして、
「――んああぁっ!」
先ほどとは比にならないぐらいの強烈な絶頂感と共に、俺は気を失っていた。
「…」
微かに、土方さんの声が聞こえた、気がした。
-----
「――」
「んっ…」
「、いい加減にしろ…」
鈍く低く、鼓膜に響く声…土方さんの声だ。
「土方さんっ…?」
目を覚ますと、俺はパトカーの座席に収まっていた。 助手席側のドアが開いていて、土方さんが俺を覗き込んでいる。
…なんで、こんな事態になってるんだっけ?
えっと、今日は…
大晦日の警備で… 土方さんと一緒に見回り中で… で…?
「俺、寝てました?」
ようやくたどり着く、正解。
「あぁ…」
土方さんは深々と嘆息すると、俺の身体を乗り越えてシートベルトを外させ、腕を掴んでパ トカーの外に立たせた。
「まぁ、今日は応援要請も無かったし…特別に 勘弁してやる」
「え…」
「その代わり、今日の朝一のパトロール組を手伝うこと。いいな」
「えぇ…そんな…」
「もうスケジュールに入れてもらったから 。しっかりやれよ」