第3章 マヨのお仕置き
「はッ…ぁぁ、くぅ…」
嫌だ。 痛い。 苦しい。
その他諸々etcを微かにも訴えられないぐら い辛い状況に、俺はただ荒く息衝き、震える 。
「辛いだろう…もう少し我慢しろ」
土方さんは、俺の手を握る。
「じきに楽になる」
楽に、って…俺は終わったら殺されるんだろ うか…?
だったら…こんなことしないで、居眠りして いるときにサクッと殺して欲しかった。
そう思ってしまうぐらいに苦しい。
「あぁっ…ぁ!」
腰が、ゆっくりと引かれる。
「――あぁッ!」
そして、抜けるのを期待するぐらいに引い たところで、一息に突き出される。
「あっ、ぁああっぅぁ!!」
そして、それが徐々にペースアップし、俺は息継ぎすらできなくなる。
最初から満足に持っていない酸素を、ひたすら、声と一緒に小出しに吐き続ける。
「あっ、ぁ、ぁ、はっ、ひっや、あぁっ」
抽送が回数も秒数も数え切れないほどに繰り返される。
そんな状態が暫く続くと、やがて呼吸を出来ない苦しさはそのままに、痛みを感じなくなる。
痛覚が薄れて、消えてそこから先は、異質の苦悩が待っていて、俺を苛んだ。
新しい苦悩の名前は、快楽――。
「んぁあっ!ぁ、ああぁあっ!」
痛覚とは別の、それでも確実に俺を苦しめて、苦しめて、憔悴させる、快感。
土方さんに与えられるのは、自己ごと押しつぶされそうな程に、強烈な快感だった。
「っ」
「ああっ、と、し!ろぉッあ、ぁッ!」
土方さんが、気がついたかのように、浅い呼吸を伴って俺の名前を呼ぶ、擦れた声が、物理的で直接的なものとは、また違う感覚を齎す。
されるがまま――それどころか、いっそ自分が壊れてしまえれば楽になるのではと、
気がつけば俺は自分の腰をゆるがせていた。
土方さんとは真逆のリズムで、対照的なほどに小さく腰を使う。
「はぁあ!ぅあッぁ!」
初めて知った強烈な快感は、恐怖だった。
自分でするにしたって、彼女とするにしたって、こんなに、気狂いしそうなほどに感じたことは無い。
「、出すぞ」
動きが止ったと思ったら不意に引き寄せら れて、耳打ちされた――どうやら、抜いてくれ る気になったらしい。