第3章 マヨのお仕置き
去り際に俺の肩をポンと叩いて、もう一言 付け加えた。
「それまではしっかり休んでおけ」
「…はい…」
結局、土方さんにこう言われて覆るはずも無い ので、俺はうな垂れるように頷いた。
「あぁ、それから」
ニ、三歩歩き出してから、土方さんが振り返った。
「栄養ドリンクは1日一本にしとけ」
突然、そんな話。
「へ…?」
「栄養ドリンクには1%未満のアルコールが 含まれるモンがいくつかある。4本も飲めば 、物によっちゃ飲酒と同じだ」
次やったら、俺が直々に手錠をかけてやる ――なんて、珍しくも笑顔で呟いて、土方さんは行ってしまった。
そして土方さんが去るのを確認して、とりあえず自室に戻ろうする俺――ふと、ガレージの照明で、自分が窓ガラスに映っていることに気がついた。
「…ん?」
違和感を感じた。
違和感というか…ぼんやりとうつっているだけでは確信が得られない、僅かな違い。
俺は早足に浴場に行くと、脱衣所で他の夜勤終わりの隊士が風呂に入ろうとするなか、俺は一目散に姿見に向かった。 隊服の首元に手をかけて、ずり下げる。
「…何…これ…」
喉元の赤黒く腫れた痕に、首をかしげた。
☆おわり?☆