第1章 ドS×ドS
俺は、この時を待っていた。
さあ!総吾の部屋で“れっつ!ぱーりー!”の始まりだ!
俺は、誰にも見つからないようにそっーと廊下を歩いていく。
いざ、総吾の部屋のふすままでくると心臓がバクバクでなんどもイメージトレーニングをしたのにすっ飛びそうになる。
すぅー、はぁーと深呼吸をして、よしっとふすまに手をかけたそのとき、
自分の力とは、裏腹にサッと開くふすまの向こうには呆れた顔の総吾が立っていた。
「うわぁ!びっくりしたぁ!」
「それは、こっちのセリフでさぁ。いったい、こんな夜中になんの用ですかぃ?」
まさか、総吾が起きているシュミレーションはしていなく、どうしようかとあたふたしいると、
「まぁ、とりあえず入ってくだせぇ」
と総吾は躊躇なく俺を部屋に招き入れた。
で?何がしたいんだ?と言わんばかりの顔でこちらを見る総吾に俺は観念し、企んでいたことを全て打ち明ける。
「ふーん、要するには俺を犯したいんでねぃ?」
直球に聞いてくる総吾に顔を赤らめながら、頷く。
「じゃあ、こうしやしょう。どっちが先にお互いのことをイカせられるかで決めましょうや。」
総吾の提案は、こうだ。
お互いのモノを触り合い、先にイってしまった方が負け。
で、その負けた方が射れられる側になるということらしい。
「分かった。受けてやるよ、その勝負。」
ここは、ドSの意地を見せてやるよ。
そう、意気込みお互い一線も纏わない姿になる。
はぅ!総吾はいつ見ても可愛いなぁ~//あの、程よくついた筋肉とかたまらんっ!///
じゃなくて!ここは、なんとしてでも勝たなければ!
「?早く、やりやしょー」
「あ、ああ。」
俺は、ゆっくりと総吾を敷いてあった布団に押し倒す。
そして、総吾の唇に俺の唇を重ね、
舌を出し総吾の口内に侵入すると舌と舌を絡ませ刺激する。
やっぱり、こういうのは雰囲気から入った方がいいと思うんだ。
しかし、そんな考えは後から後悔することをこの時は知るわけもなかった。