第3章 マヨのお仕置き
怖いのが、少しずつそう変わっていく動きに、身体がついて行ってしまっている、ということ。
最初からそうされては痛みも伴うような手淫が、少しずつ慣らされたせいで、痛覚をほ とんど麻痺させて、ただただ快感だけを垂れ流しにする。
「んんっぁ…ぁあっ」
横たわった体勢からでも、少し見れば目に入る程度に起立したそこに、泣きたくなって来る。
それは、正面…天井の鏡を見ていれば、土方さんが間に入って目に入らない。
だから、快感に朦朧とする自分を見ている方が、まだマシだった。
…いっそのこと、もっと扱いが酷ければ、泣いてしまえるのに。
「どうした、」
鈍く低い声で訊ねる。
それは水音に混じって、俺の鼓膜を嫌に震わせる。
「はっ、やっぁ」
鼓膜を震わせたはずの声が、全身を満遍なく伝って、腰の辺りでズンと響き、質問に嫌と口にしたくても、うまく呂律が回らない。
口にしたら…それも抵抗に含まれるのか?
なんて思ってしまえば、結局呂律が回っても口に出来ないんだろうけど。
「」
「ひじっ、ちょっ、くるしっ」
「あぁ…限界か?」
恥を忍んで、可視か否か微妙な間隔とふり幅で頷いた。
「そうか」
それでも解ってくれたらしく…いや、わかってくれたらしいのに、土方さんは何故か俺の腕を掴んで引き起こした。
「は…へ?」
「絶好のポジションで見せてやろうと思ってな」
わけのわからないことを言いながら、俺の身体を抱えて座った。
自分の両膝を俺の両膝の間に割り込ませて、痛いぐらいに開かせる 。
「なっ…」
「俺は少し見づらいが、お前からは絶景だろ ?」
首筋に土方さんの息がかかり、背筋がゾクリとする。 眼下には絶景ではなく、まるで自慰でもしているときのような、なんともいたたまれ ない光景。
…ていうか、自分でシてるときも見ないし…普通に不快だった。
「い、やっ!……あぁっ」
ようやく訴えようとした言葉を、土方さん俺のに爪を立てて遮った。