第3章 マヨのお仕置き
「」
初めて名前を呼ぶのは、獣が唸るような低い声色。
喰らう気満々といった猛獣の声に、鳥肌が立つのがわかった。
「抵抗してクビになりたいなら、好きにしろ 」
「…え?」
「二度は言わんぞ」
好きにしろって言われても…どちらも願い下げだった。 でも、二択しかないのかなんて聞く度胸は無い。
カンに障る事を言ったら、今度こそどこか食いちぎりに来そうな面持ちで、土方さんは言っていた。
「……」
選択肢は、押し黙る。
それが何という返答を示すのか、薄々はわかった上で。 臍の辺りに軽く口付けながら、土方さんは改めて俺のベルトに手をかけた。
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「んっぁ、…あっ」
もう、ワケが解らない。
様子がおかしいとか、夢なのかもとか、そういう漠然とした事態でなくなったのはわかった。
土方さんが変態なのもわかった。
自分勝手なのもわかった。 クビは嫌だと思ってたけど、こんな無茶苦茶な事態になるなら…
明日には辞表を出したく なるような、そんな心持だった。
なのに…
「ぁっ、ぁぁあっ、は、ぁっ」
結局、身包みを剥がされた俺。
土方さんは俺の性器を手指で刺激して弄んでいた。
「やっぁ、あぁぁっ」
自分で触れるより遥かに強烈な刺激に先頃のキスで身体が火照っていたのか、
初めて触られた瞬間から快が不快に勝り、口を塞ぐこともままならず、つい甘い声を溢してしまう。
「はっ、んぁあッ、ぁぁ」
はじめは握り込んだ指の動きだけでやわやわそれがすぐに扱くような手付きに変わって、
やがて甚振るように先を軽くすり潰したり、わざわざ締め付けたりと、痛みを伴ったものに変わる。