第3章 マヨのお仕置き
見渡しているうちに、時計が視界に入る。
あ、もう年越してるんだな…なんて思いながら 、更に首をひねって…キョロキョロとせわしなく見渡す。
「」
「土方さん…?」
俺は身体を起こす。
寝起きのせいか、予想 以上に重い。
「俺、寝てました…?」
「あぁ」
だとしたら、さっきのは夢…かな。
じゃあ…初夢がカラスに突付かれる夢か…縁起悪そう、なんか。
「運んでくれたんですか…?」
「……」
反応は無い。
「…結果だけ言えばそうなるな」
少しだけ間を空けてから、土方さんは応えた。
「…えっと…」
状況がよくわからない俺。 とりあえず、俺は居眠りしていたらしい。
で、居眠りすると、今回は正座じゃ済まないという話だったのに、たたき起こされるどころか、寝床のある場所に運ばれた…
これは どんな事態…?
あ、ひょっとして…
夢の続き?…と、か?
「あの…これって、夢ですか?」
とりあえず、聞いてみる。
「…あぁ。夢だ」
「あ、やっぱりそうですか」
よし、じゃあ改めて目を覚まそう。
早くしないと土方さんに本気で叱られる。
そう思って、俺は目を閉じた。
で、とりあえず目をぎゅっとつぶってみる。
…が、意図的に目を覚ます術を、俺は知らな かった。
「土方さん…目が覚めません…」
夢の中の土方さんだとしたら、俺が知らないことを知っているわけがないんだけど、仕方が無いので縋ってみる。
「…本気にしてたのか…」
「えっ…」
と、いうことは、夢ではない?
その場合は…今は現実で…それで、俺は…居 眠りして、土方さんにホテルに連れてこられて…で …
「スイマセン」
「自分の状況は理解できたか?」
「……多分」
「そうか」
副長はベッドの縁に腰掛けた。
「じゃあ、覚悟はできてるな?」
そう言って、ずいっと俺に顔を寄せた。
土方さん美形だな…じゃなくって…