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銀魂のススメ

第11章 勝つためには……?


他の隊員達に促され、赤外線でアドレス交換をしたときなんかは、発狂しそうになった。
そこまで努力しても、土方との仲がマシになることはなく、むしろその逆。

コミュニケーションをとろうとすればするほど、 相手のことを知れば知るほど、「コイツとは合わねぇ」と思わされるだけだった。

だけど、戦いに勝つ為にこの相性の悪さをなんとかしなければならないことは明白で、
そんな二人が見付けた、唯一の解決策。

それがセックス。
言い方を換えれば、『裸の付き合い』だった。

毎日剣や武術に励んでいるのはダテじゃない。二人の持久力(特に)はハンパじゃなくて、結局休憩の時間ギリギリまできっちりヤりまくってから、慌ててシャワーを浴びてホテルの外に出た。

「あー、疲れた!」

外の空気を吸ったが、んーッと両腕を伸ばす。

続いてホテルから出てきた土方は、そんな見てバケモノでも見ているかのような目。

俺、これでも結構無茶苦茶ヤったつもりなんだけど…

散々擦って、散々掻き回して散々喘がせた数十分前の出来事が、目の前でケロっとしている男を見ると、全部幻だったんじゃないかと思えて仕方がない土方。

それでも、土方の身体にはちゃんとセックスのあとのあの気怠さが降りかかっているから、幻でもなんでもない。

ほんと、タフ…

その有り余るの体力に、半分飽きれ半分羨ましく思いながら、土方はホテルの冷蔵庫から持ってきたペットボトルに入ったスポーツ飲料水を口にした。

ごく…ごく…、と喉を潤せば、幾分か体力が回復した気がする。

渇きが潤ったところで、ペットボトルのフタを閉 めた土方は、それから何となく視線を感じて前を見た。

じー…っと、土方の方を物欲しそうな瞳で見つめるは、ホントに分かりやすい。

よく見れば、いや、よく見なくても、の視線は明らかに土方が手にしているペットボトルに注がれていて、

…まぁ、多分、絶対、欲しいんだろうな

いくらケロッとしていたとしても、散々喘がされて、#NAME1はその声を枯らしていた。 喘がせたのは、他でもない土方だ。

普段なら絶対そんなことはしないけど、少し責任を感じた土方は、仕方ねぇな、と持っていたペットボトルをに差し出した。
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