第11章 勝つためには……?
半年前からこういう関係を持つようになった土方とには、気付いてしまったことがある。
認めたくないのに、それは回数を重ねるたび、認めるしかないぐらい疑いようのないものになって いく。
…認めたくねぇけど、土方とのセックスはブッ飛ぶぐらい気持ちいい
…認めたくねぇけど、とのセックスは病み付きになるぐらい気持ちいい
土方と。 他の相性は全て最低最悪なのに、何故か身体の相性だけは最高によかった。
とは言え…、
「ホラ飲めよ」 そう土方に言われて、は差し出されたペットボ トルに手をのばす。
夢中でヤった。襲い来る快楽に気付けば声が枯れるほど喘いでいた、…というか喘がされた。
正直、の喉はカラカラ。 (ラッキー!)とか思いながらペットボトルを受け取ろうとしたが、すぐに伸ばした手をピタリと止めた。
「…やっぱ、いらねぇー…お前と間接キスなんて、 吐き気がするから死んでも無理っ!」
そう言って、は伸ばしかけた手を引っ込める。
土方は、さっき散々直接キスしただろーがって言おうとしたけど、バカを相手にすんのは疲れるからやめた。
「……………。」
言い返す代わりに、に向けられたのは憐れみの視線。
「テメー、なんだその目はっ!馬鹿にしてんのか コラ!」
そして、いつものように喧嘩勃発。ギャーギャー と騒ぐの掠れ声と、対照的な落ち着きのある土方の声とが、その周辺に響く。
身体の相性は最高。
とは言え、身体の相性以外は、本当救いようがな いくらい最悪。
新鮮組の勝利の為、自分達の使命の為、セックスと言う名のリハビリは、まだ続く…。
*つづく*