第12章 私の居場所
全員「…………。」
『でもね、今となっては私を家から追い出した新しい母親に感謝してるんだ♪』
全員「………‼︎‼︎」
『そのおかげで皆と出会えた……から』ニコッ
私は瞳に溜まっている涙が零れないように、皆に笑ってみせた
このとき全員が思った、何て綺麗な笑顔なんだと…
『初めて帝光に行ったときテツ君と征ちゃんに出会って、バスケ部のマネージャーに誘われて、それから大輝とあっ君と真ちゃんとさつきと涼太に出会って、毎日毎日楽しくて、誰かに必要とされるってこんなに嬉しいことなんだって知った‼︎ これまでのつまらなかった人生が嘘みたいに充実した日々が送れてる……‼︎‼︎』
私の顔はすでに我慢しきれなかった涙で濡れていた
『……っっっ‼︎ 何もかも、皆のおかげだよ‼︎‼︎ ほんとにありがとうっ‼︎‼︎‼︎ 大好きっ‼︎‼︎』
最後に私はそう言って、クシャクシャの笑顔で笑った