第11章 どこまでも灰色な人
私が体育館へ戻ると
黄「友香っち‼︎‼︎ 何もされてねースか⁉︎⁇」
『ん、大丈夫だよ……』
青「やっぱ灰崎は辞めちまったか。……じゃあ、しょーがねーな」
『しょうがねーって……大輝冷たくない?』
青「別に何とも思ってないワケじゃねーよ。けどお前が行ってダメだったんだろ? なら、しょうがねーとしか言えねぇーよ」
『…………。』
緑「灰崎はプライドが高い奴だ。俺達や先輩達が行ったところで逆効果にしかならなかったはずなのだよ。辞めるかやめないかは結局本人次第だ」
『そう…だけど……』
虹「ったく、いつまでも甘いこと言ってんな。ウチは仲良しクラブじゃねーんだぞ。やめた奴の心配より今いる仲間の心配をしてやれ。お前の仕事は部員を支えることだろ‼︎‼︎」
『………っはい』
虹「なら、早く自分の仕事してこい」
『はいっ‼︎』
私はそう言って残っている仕事に取り掛かった
虹「あいつは優し過ぎる…」
緑「そうですね…」
黄「ゆかっち泣きそうな顔してた…」
青「あぁ…」
黒「友香さんの優しさは素晴らしいところですが、いつか自分を犠牲にしそうで怖いです……」
それぞれが友香のことを思っていた…