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青春TipOff〜帝光編〜 【黒バス】

第11章 どこまでも灰色な人




ある日の部活前



青「灰崎が退部⁉︎……マジかよ」

黄「だから今日から俺があの人のロッカー使って良いって…… さっきバッシュとか持って焼却炉の方へ……」

紫黒「………。」

『私、ちょっと行ってくる……‼︎』

と私が行こうとすると涼太に腕を掴まれた

『ちょ、涼太離して‼︎ 急がないとっ‼︎』

黄「何でゆかっちが行くんスか‼︎ あんな奴のためにっ‼︎‼︎」

『っ‼︎ 同じ部活の仲間だからだよっ‼︎‼︎』


私は涼太の手を振り払って焼却炉へ急いだ




焼却炉前


『灰崎君っ‼︎‼︎』

灰「あ?何だ友香じゃねーか」

『バスケ部辞めるって本当なの?』

灰「あーそーだけど。 何しに来たんだお前バカか? 別に俺と仲良くもなんもなかったろーが」

『そんなこと……。灰崎君凄い才能あるのに何で……』

灰「っせーなー。 バスケに飽きた、そんだけだバーカ。 疲れるし汗臭ェし、女と遊んでる方がよっぽど楽しーぜ」

『それは……灰崎君の本心?』

灰「ほんとバカだなお前。実は俺が根が真面目だとでも思ってんのか?」

と言い私の両腕を掴んで壁に押さえつけてきた

『キャッ、灰崎君何す…』

灰崎君は私の耳元に顔寄せて

灰「世の中いい奴ばっかじゃねーんだよ。本当に悪い奴や恐ェ奴だっているんだゼ」

『…………。』

灰「残った奴らの方が可哀想な目に合わねーとは限らねーんだぜ」

『‼︎』

私が何も言えず固まっていると

灰「友香……。」

と言い、私の腕を離して

灰「……わりぃ。」

と消え入りそうな声で囁き、いつものように頭をポンポンとしてから私から離れた

『……灰崎君ッ‼︎‼︎』

灰「じゃーな」

彼はそう言って1度も振り向かず学校から去っていった


(灰崎君の言ってた“可哀想な目に合わないとは限らない”ってどういう意味なんだろ……)




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