第44章 私の気持ち
私はあの後、少し保健室で休んでから赤司君が呼んでくれたタクシーで家に帰った
携帯を見てみると、皆からメールが届いてた
普段あまり連絡を交わさないけど、こういうときは必ず皆連絡してくれる…
全中優勝してから『おめでとう』さえ言わず、まともに会話すらしてない、駄目なマネージャーなのに……
(皆、こういうところはやっぱり優しいな……)
送信者: 黄瀬涼太
件名: ゆかっち
本文: 大丈夫なんスか⁉︎⁇
部活前に倒れたって聞いてビックリしたっス(>_<)
話したり抱きついたりできなくても、ゆかっちがいるといないとでは全然違うんスよ?(T ^ T)
あと優勝したとき泣いてたけど…
どうしてっスか……?
送信者: 緑間真太郎
件名: 無題
本文: 赤司から倒れたと聞いた。
大丈夫なのか?
お前はすぐに無理するからなのだよ…
今日はゆっくり休め。
それと優勝したとき泣いていたが…
何かあったのか?
送信者: 紫原敦
件名: 別に
本文: 心配とかじゃないから〜
赤ちんから倒れたって聞いてメールしてみただけだし
あと何で優勝したとき泣いてたの?
ゆかちんに泣かれるとウザいんだけど
送信者: 青峰大輝
件名: オイ
本文: 大丈夫なのか?
あと何でまたお前泣いてんだよ
いっつも笑ってろって言ってんだろーが
せっかく優勝してやったのによー
送信者: 赤司征十郎
件名: もう
本文: 家に着いたかい?
今日はゆっくり休め。
あっ君からメールが来たのは本当にビックリした
嫌われてると思ってたから
それぞれにメールを返して、やっと『優勝おめでとう』と伝えることができた
(確かに、皆からすれば優勝したのに何泣いてんだって感じだよね……)
それでもやっぱりテツ君と荻原君のことを思うと、胸が痛んだ