第42章 絶望の全中三連覇
司会「それではこれより決勝戦、帝光中学校対明洸中学校の試合を始めます」
医務室にて
黒「う……ん…」
テツ君が目を覚ましたようだ
『 ‼︎‼︎ テツ君⁉︎』
黒「……っ試合は…どうなりましたか……?」
そう言ってテツ君はベッドから出ようとする
『テツ君っ、まだ動いちゃダメだよ‼︎‼︎ さっき第4Qが始まったところだって。ウチが大量リードしてるみたい……』
黒「ちょっと見てきます。確かすぐそこのディスプレイで試合を流してましたよね」
テツ君はベッドから出て歩き出す
『テツ君、でも…‼︎‼︎』
黒「出られなくてもせめて… この目で結果を見届けたいんです」
『っ……分かった』
私はそう言ってテツ君と一緒にディスプレイをみに行った
ディスプレイ前にて
観客A「さすが帝光… 圧倒的だよ。 もう優勝は決まったな」
観客B「けど明洸もよくやってるよ。もう負けは決まってるのに……」
『…………。』
(確かにかなりの点差… だけど何か…)
黒「……違う。…この試合はなんか変です……」
テツ君の顔はだんだん青ざめていく
黒「……‼︎‼︎ まさか… 何で……」
そう呟やいて試合を見に行こうとするテツ君
『テツ君……‼︎‼︎』
私もテツ君に駆け寄り一緒についていく
(嫌な予感がする… この試合は……)