第40章 全中開幕
全中試合会場にて
司会「それではこれより全国中学校バスケットボール大会を開催します」
去年と同じように、試合は明日から。
今日は開会式だけなので私達は会場を後にして帰ろうとしていた
すると去年より遥かに多い記者が集まっていた
記者「インタビューよろしいですか? 今年のチームの仕上がりは…」
赤「今年もー……」
相変わらず赤司君は模範解答で対応してる
去年と違うのは、それが赤司君だけじゃなくて皆も記者への対応ができてる
まるでプロのトップチームみたいな貫禄
『キャッ』
私が記者の集団に巻き込まれそうになっていると…
青「おい、友香‼︎ 大丈夫か? こっち来い」
と私の肩を抱いて記者から守ってくれる大輝
『っ大輝‼︎ ……ありがとう』
青「おー。気ィ付けろよ」
(あ…去年もこうやってさりげなく記者の人たちから庇ってくれたな……)
なんて思っていると
赤「大輝、友香に触るな」
『っ赤司君‼︎ 大輝は庇ってくれただけだよ‼︎‼︎』
青「チッ……」
赤「友香は僕の側にいろ。それなら他の奴に庇ってもらう必要はない」
そう言って赤司君は私の腕を引く
『………っ』
私はもう何も言うことができなかった