第39章 誠凛高校
第一体育館にて
そこではすでに誠凛vs霧崎第一の試合が始まっていた
『試合、始まっちゃってる…。これじゃ渡せないね…。どっか係りの人に後でかわりに渡しておいてもらおっか……』
黒「…………。」
『テツ君……?』
テツ君は彼らの試合をジッと見つめていた
誠凛高校というチームは、全員が全力で、誰かがシュートを決めたら全員で喜び、ベンチの声も出ている
『なんか……良いチームだね……』
黒「……はい。きっとあの人達はバスケに全力でとりくんでいて、バスケが大好きなんだと思います」
『そうだね…』
黒「良いなあ……と思います」
『………そうだ…ね』
(私もこのチーム…… 好き…だなぁ…)
黒「………行きましょう。そろそろ戻らないと。学生証は友香さんの言う通り、他の人に渡しておいてもらいましょう」
『うん……』
それから私達は近くの係りの人たちに学生証を預け、第一体育館を後にした
その後、誠凛高校は主力の怪我により敗退
帝光は昨年をはるかに超える大差で全中出場を決めた