第39章 誠凛高校
全中地区予選
まわりに“怪物”と恐れられたキセキの世代率いる帝光中に、もはや敵はいなかった
万に一つも負けはなく、予選は圧倒的に勝ち続けた
彼らにとって試合は誰が1番点を取れるかという遊びに過ぎなかった
『…………。』
黄「どーしたんスか、ゆかっち〜?」
『今日の試合… 何であんなことしたの? 誰が1番点取れるかなんて……』
黄「何言ってんスか、ゆかっちー‼︎ 遊びっスよ、遊び‼︎ つまんない試合をちょっとだけピリッとさせるスパイス的な?」
『………っ』
紫「ゆかちんのそーゆー真面目なとこ、ほんとウザい。別に良いでしょー。相手弱すぎてつまんないんだもん、試合」
黒「僕も… 相手に失礼だと思います‼︎」
青「なんでだよ、逆じゃねーの?テツと友香だろ、手ェ抜くのは良くないみてーに昔言ったの」
『そう…だけど……っ』
黒「………。」
紫「だーかーらー、もうそーゆーのウザいんだって」
『………っ…。』
私とテツ君は何も言えなくなってしまった