第38章 それぞれの想い
部活終わり、マネージャーの仕事も終わって帰ろうとしていたら、体育館からドリブルの音やシュートの音が聞こえた
(まだ誰かいるのかな……?)
私が体育館を覗くとテツ君がシュート練習をさていた
『テツ君… こんな遅くまで偉いね‼︎ 手伝うよ』
黒「友香さん… 良いんですか?」
『うん‼︎ パス出そうか?』
黒「じゃあ、お願いします」
私たちはしばらく2人で練習をしていた
するとテツ君がこんなことを聞いてきた
黒「友香さんは、最近どう思いますか?」
『どうって… 部活のこと…かな?』
黒「はい… 赤司君が変わってから、明らかに部の雰囲気は変わってしまいました」
『そうだね… 私は自分の仕事をさせてもらえないのが辛いかな……』
黒「それは友香さんのせいではありません」
『……そんなことないよ。赤司君に何を言っても変わらなかった……。私って無力だなって……』
黒「友香さんは無力ではありません。それにマッサージだけがマネージャーの仕事じゃないはずです。日々の片付けや洗濯、ドリンクやタオルの用意。僕たちはたくさん助けられています。それに、今だって僕の個人練習に付き合ってくれてますし……」
『テツ君…ありがとう……』
(今の私にとってテツ君のこの言葉には凄く励まされるな……)
黒「はい」