第38章 それぞれの想い
私は珍しく授業をサボって屋上に来てみた
『……っ大輝?』
青「あん? ……友香か? 何でお前がこんなとこいんだよ。まだ授業中だろ?」
『何か気分転換したくて…… 部活サボる訳にはいかないし……』
青「良い子ちゃんでもサボったりするんだな」
『良い子ちゃんって…;;; たまーにサボるぐらいなら成績には響かないからね♪ 日頃の成果の賜物です』
青「おーおー、そーだな」
『大輝は授業サボっちゃ駄目でしょーっ‼︎ 馬鹿なんだからっ‼︎‼︎』
青「うっせー。……つーかお前は“練習に来い”って言わないんだな、俺に」
『そりゃ来てほしいけど、言えないよ……。自分の仕事もろくにできてないマネージャーが……』
青「……別にお前のせいじゃねーだろ」
(それが赤司のせいってことぐらい皆知ってる…)
『…っ……それでも……ぅ…っ…』グスッ
青「ハァ……なに泣いてんだよ……」
大輝は呆れた顔しながら、私の頭を撫でてくれる
青「だーかーらー、俺何回も言ってんだろ?お前の泣いてる顔なんて見たくねーんだよ。お前は笑ってろ、ブス」
『…っ……大輝ぃ……ヒック…ぅ…』
青「おーおー、泣いてたらブスがもっとブスになんぞ‼︎‼︎」
『……うっ…っ…うるさい…』
青「ほら、泣き止め」
そう言って何度も優しく頭を撫でてくれる
『…ぅん……もう大丈夫。……大輝ありがと』
青「別に…」
『フフッ…今日授業サボって良かった♪』
青「俺は寝るの邪魔されて迷惑だ」
『えへへ、ごめん。でも私は大輝と久しぶりにゆっくり話せて嬉しい』ニコ
青「っ/// あっそ」
(やっぱりコイツは笑ってるのが1番だ…)
『うんっ‼︎‼︎』
(大輝はやっぱり優しい…… 私はいつも大輝に助けられてばっかりだ……)
それから授業が終わるまで、2人でたわいもない話をしてた