第38章 それぞれの想い
青峰side
俺はあの日、監督に「練習には来なくて良い。試合に出て勝てば文句は言わん」って言われた瞬間、俺の中の何かが崩れた
そして今日も俺は部活をサボって屋上にいる
桃「今日も練習出ないの……?」
青「いーんだよ、別に。この前の試合だって30点は取っただろーがよ」
桃「……青峰君、赤司君のことどう思う…?」
青「………さーな、知んねーよ」
桃「何か変だと思わない? 前と違うっていうか……」
青「…試合中のプレイは変わったかもな。パスが単調になった。マークを外した奴にただボールを渡すだけ。けど赤司がやってるならそれはわざとそうしてるんだろうよ。実際試合で結果は出てる。別に仲良くやらなきゃいけないなんてルールはねーし。どんな形でも勝てば良いだろ、別に……」
桃「…………。」
俺がそう言うとさつきは黙って屋上から出ていった
ほんとはさつきが他に何を言いたかったのかも分かってる
実際、赤司は変わった
プレイだけじゃない、言動も部の方針も
友香に対する執着も異常だ
友香の笑顔も随分減った