第38章 それぞれの想い
黄瀬side
部活終わりの帰り道
ヒュゥウゥゥーー
(あーー、まただ…
最近また聞こえるようになった風の音
バスケ部に入る前、俺が全てに冷めていた頃に聞こえていた音)
≡≡≡≡回想≡≡≡≡
部活の休憩中
『はい、涼太お疲れ様‼︎ タオルとドリンクだよ』
黄「ゆかっちーー‼︎ サンキュっス」
『これぐらい当たり前だよっ』
黄「ゆかっちからもらった方がドリンクも美味しく感じるんスよ‼︎‼︎」
『アハハ、涼太は大袈裟だねっ』ニコ
黄「……やっぱゆかっちは笑った顔が1番っスね‼︎」
(最近見てなかったっスから……)
『涼太…… ありがと』
赤「友香、何をしている? 早くこっちにくるんだ」
黄「赤司っち… 俺達まだ話して」
赤「早く僕もタオルとドリンクを貰いたいんだが」
『っごめんなさい…… 涼太、ちょっと赤司君にも届けてくるねっ』
黄「あっ、ゆかっち……‼︎」
そう言って彼女は赤司っちの方へ走っていった、
≡≡≡回想終了≡≡≡