第38章 それぞれの想い
緑「紫原は今日も休みか?」
部員「はい… あとおそらく青峰さんも…」
緑「……分かったのだよ。……チッ」
黄「やっぱ変わったっスよねー」
緑「……何がなのだよ」
黄「雰囲気っスよ、練習の。真面目にやってるし声も出してるけど、殺伐としてるっつーか。なんか減ったっスよね、仲間意識とかそーゆー感覚。監督と赤司っちが方針を変えてからっスよね、やっぱ。それに、ゆかっちも赤司っちが独占状態。あれだけ紫原っちには“お前だけのマネージャーじゃない”って言ってたのに」
緑「…………。」
(確かに、今の赤司は友香を独占状態だ。だが、どうすることもできない自分に腹が立つのだよ…… 友香の笑顔も随分見ていない……)
黄「ほら、緑間っちもイラついてるじゃないっスか」
緑「どんな形だろうと部の方針ならば俺はそれに従うまでなのだよ。変わったところでどうこう言うつもりはない」
(それは本心だ。だが友香のことについては……)
緑「だが、どんな理由があろうと練習に来なくていいと言われて来ないような神経は理解に苦しむのだよ。だから今の青峰と紫原は気にくわん。人事を尽くさん奴となどどちらにせよ仲良くできんな」
黄「……………。」