第32章 番外編 2度目の帝光祭
黒「彼女たちの本性は、シンデレラの父親が亡くなってから現れるようになりました。彼の遺産を手にした母と娘は、シンデレラをまるで使用人のようにこき使うようになったのです。」
赤「シンデレラ‼︎ 私の可愛いシンデレラはどこだい⁉︎ 早く洗濯物を畳んでちょうだい‼︎」
紫「赤ち〜ん、ちょっと本音出ちゃってるから〜。え〜っと……俺のセリフは…と…シンデレラ〜、私のまいう棒を持ってきてちょーだい」←
『………;;; はい、お母様、お姉様』
黒「……哀れなシンデレラは過酷な労働の日々に、惨めに泣き暮らす日々を過ごしました。
そして、ある日。
お城から舞踏会の招待状がシンデレラの家に届きました。継母と義姉は喜び、早速ドレスやアクセサリーの発注、王子様に気に入られるために必死でした。
そして舞踏会当日。」
赤「シンデレラ、やっぱり貴女も一緒に舞踏会へ行きましょう。こんな可愛いシンデレラを置いていけないわ」
紫「赤ちーん、ちゃんとしてよー。ストーリー変わっちゃうじゃーん。 俺たちのセリフはこうだよ‼︎ じゃあ、シンデレラ行ってくるわね。お菓子の残骸の片付けは頼んだわよ」
『…………はぃ』
黒「…………継母と義姉が優越感たっぷりに彼女にそう告げます。2人は華麗なドレスを身にまとい、シンデレラを見下しました。
舞踏会は招待状を受けた客ならば全員参加できるのですが、もちろん綺麗なドレスを持っていないシンデレラはお留守番です」
赤「しっかり、留守番頼むわよ。すぐ帰ってくるから」
紫「あなたの分まで楽しんでくるわ〜」←もう赤司に突っ込むのが面倒くさくなった
『はい、行ってらっしゃいませ』
黒「高らかな笑いを残して高級馬車に乗り込んだ2人はお城を目指します。それを見送ったシンデレラは、肩を落としつつ屋敷の中へ戻りました」
舞台裏
緑「何を考えているのだよ、赤司‼︎‼︎ 貴様のせいで継母のキャラが迷子になっているのだよ‼︎‼︎‼︎」
赤「俺は嘘でもあんなヒドイ言葉を友香に言うことはできない」ドヤァ
青「いや、ちゃんと劇しろよっ‼︎‼︎‼︎」