第28章 Valentine Day
虹村side
俺が教室に戻ると、早速クラスメイトの奴らに話しかけられた
クラスの男子A「おい、虹村あの可愛い子誰だよ?」
「あいつはバスケ部のマネージャーだ」
クラスの男子B「へぇ〜。つか何でお前ばっかそんなチョコもらってんだよ‼︎ もういらねーとかっつって、何個か断ってたじゃねーか‼︎」
男子A「そーだそーだ‼︎ もういらねーって言ってたのにあの子のは受け取るのかよっ‼︎」
男子B「いらねーんだったら俺にくれっ‼︎」
「コレは駄目だ」
男子A「何でだよっ‼︎ じゃあさっきの可愛い子紹介してくれよっ‼︎‼︎」
男子B「そーだそーだ‼︎」
「それも無理だっつーの」
男子AB「「何でだよっ‼︎‼︎‼︎」」
「…あいつは駄目だ……」
男子A「どーせお前も顔だろっ‼︎」
「ちげーよ。そんなんじゃねぇ」
(確かにあいつは可愛い、だがそれだけじゃねぇ)
男子B「ふ〜ん。良いよなお前は‼︎ モテモテでよ‼︎‼︎」
クラスの奴らがずっと愚痴ぐち言ってきたが、どうでも良かった
モテモテだろーが何だろーが1番欲しい奴は手に入んねーんだから
手に入ったとしても、もう俺は……
でも、あいつのチョコを貰えたのは俺だけっていうのは悪くねぇ…かな……
あいつから貰った綺麗に包装されたソレを見つめながら、俺はこんなことを考えていた
≡≡≡回想終了≡≡≡