第26章 再確認
東京の自分の家へ戻るとすぐに寝室へ向かいベッドへ倒れこんだ
♪〜♪♪〜
携帯の電話の着信音が鳴る
名前は【赤司征十郎】と表示されている
『もしもし。どうしたの?征ちゃん』
赤「いや、友香が何をしてるのかと思ってね」
『あはは、一昨日も部活で会ったばっかりだし、お正月は皆で初詣行くから、すぐ会えるのに…』
赤「それでも気になったんだよ」
『……っ…そっか、ありがと』
赤「元気がないみたいだね…。 何かあったのかい?」
『ん。そんなことないよ、大丈夫』
赤「友香の嘘は俺には通用しないよ」
『……っ……征ちゃんにはバレバレだね』
赤「友香のことなら何でも分かると言っただろう?」
『…そうだね。……実は今日実家に帰ってたの…』
と私は征ちゃんに今日のことを話した
実家なのに【お邪魔します】と言ってしまうこと
父親が自分に全く関心がないこと
新しい母親に【ここに居場所はない】と言われたこと
覚悟はしてたけどやっぱりキツかったこと
気付けば話してるうちに泣いてて、聞き取りにくいはずの私の話を征ちゃんは何も言わずに聞いてくれた