第26章 再確認
二階に上がると、昔自分の部屋だったところを覗いてみた
(やっぱり物置きにされてる…か……。覚悟してたけどキツイな……)
するとそこへ自分の倍ほどの年齢しか変わらない女性が現れた
マリ「何だ、アンタ来てたの」
『はい、年末なので挨拶だけでもと思って…』
マリ「そんなのいらないから。この部屋見て分かるでしょ?アンタの居場所はここにはないの。分かった?」
『っ……、分かってます』
マリ「分かったんならさっさと出て行って」
『はい…… では良いお年を……』
マリ「フンッ」
私は急いで階段を降り、父親にも挨拶を済ませ実家を出た
(やっぱりここに私の居場所はない……)
分かっていたことだったが、再度思い知らされた気がした