第26章 再確認
今日は12月31日
世間はすっかり年末&お正月モードだ
友香は年末ぐらいと思い、神奈川にある実家へ向かっていた
私の家は周りと比べてもお金持ちの部類に入るんだと思う
さすがに征ちゃんまでとはいわないけど、昔から何不自由なく暮らしてきた
自分の病院を持つ父親だから当たり前なのかもしれないけど…
『お邪魔します…』
実家なのに【お邪魔します】も変だなと思いつつ、でも【ただいま】とは言う気になれなかった
父「あぁ、友香か。久しぶり。ちゃんと生活はできているのか?仕送りは足りてるか?」
『はい……』
父「学業の方はどうだ?」
『問題ありません……』
父「そうか、それならこれからも勉強に精を出すんだぞ。そして一流の大学へ入るんだ。分かってるな?」
『はい…』
父「それなら良い。マリ(新しい母親の名前)には会っていくのか?」
『年末なので挨拶だけはしておこうかと…』
父「そうか。あいつならたぶん二階にいる」
『分かりました…』
やっぱり父親は私に関心がない
何も小さいときからこんな他人行儀な訳ではなかった
本当の母親が亡くなり、今の母親と付き合うようになって結婚してからだ
(まあ、そんなこと思っても今さらどうにもならないけど…)
そう思いながら二階へ向かった…