第23章 夏祭り

紫「ほらね、簡単だし〜」

あっ君はふにゃと笑って私たちの方へ振り返る

そのあっ君の肩を真ちゃんががしっと掴んで

緑「紫原……俺は始めてお前をコート以外で使える男だと思ったのだよ‼︎‼︎」

桃「ミドリン、言ってることヒドイ‼︎」

緑「紫原、あのナマハゲのこけしも取ってくれ」

紫「え〜、嫌だ〜」

黒「……紫原君、緑間君は後でリンゴ飴をおごると言っています」

緑「黒子‼︎ なに、勝手なこと言っているのだよ」

『でも、確かにあっ君にはこれが1番効果的だよね…』

緑「っ……‼︎ 仕方ない。 紫原、金も払うし、リンゴ飴もおごってやる‼︎」

紫「うん、分かった〜」

そして、あっ君がヒョイと輪っかを投げるとまたもやいとも簡単にこけしの前の空き缶を捉えた

緑「よし、次はあのライオンのぬいぐるみだ‼︎」

紫「うん。カキ氷も追加してね‼︎」

緑「……分かった」

ヒョイ

緑「次はあのブリキの人形‼︎」

紫「わたあめもね‼︎」

緑「くっ……分かったのだよ」

ヒョイ

緑「そっちのミニカーもだ‼︎」

紫「ラムネ菓子も良いなあ〜」

緑「まだ食べるのか‼︎ いい加減にするのだよ‼︎‼︎」

ヒョイ