第21章 全中二連覇
翌日
試合前のインターバルにて
黄「気合い入ってるっスね、青峰っち‼︎」
青「まぁな。今日の相手はちっと手強いからよ。それにテツにも友香にも言われたからな。……どんな相手でも手は抜かねーよ」
黒「……はい」
『そうだよ、大輝‼︎ 今日も頑張ってね』
青「おう、任せろっ‼︎」
緑「…………。」
『真ちゃん、どしたの…?』
緑「…いや今朝のおは朝占いがな……」
紫「なにー?悪いのー?ちょっと勘弁してよ、ミドチン〜」
緑「俺は3位だ、問題ない。ラッキーアイテムも持っている。悪いのは……青峰だ。最下位だったのだよ……。何事もなければ良いがな…」
『………。』
ピーーーーー…
試合開始の合図が鳴る
審判「両チーム整列してください‼︎ それではこれより帝光中学校対上崎中学校の試合を始めます‼︎」
両チーム「「お願いします‼︎」」
大輝はいかにも“楽しみ”っていう顔をしていた
でも……
帝光150 ー 81上崎
才能が開花した本気の大輝は井上君でも止められるはずがなく、モチベーションが低下した上崎中は最早ディフェンスすらやる気が感じられなかった
井上「いるわけねぇだろ、お前とやれる奴なんて……嫌味かよ」
青「…………ははっ」
(ちょっと真面目にやったらこれかよ? ……相手のやる気まで失せちまったら、もうバスケの何が楽しいんだよ…)
青「テツ…友香……」
『…………。』
青「お前らの言ったことは間違ってねぇと思う。 けどやっぱ…駄目だわ。 何か気付いちまった」
(どいつもこいつも……ヘボばっかだ。俺とまともに勝負できる奴なんざいねぇ)
そして大輝は初めてテツ君と拳を合わせなかった
黄桃私『⁉︎⁇』
青「俺に勝てるのは俺だけだ」
黒「……え?」
ピーーーーー
審判「試合終了‼︎ 帝光中168対上崎中81で帝光の勝ち‼︎‼︎」