第21章 全中二連覇
翌日
試合会場にて
会場は初日から観客やら記者やらで超満員だった
黄「な……なんなんスか、これ…」
紫「初日から満員はさすがに初めてじゃなーい?」
緑「……あぁ」
赤「……………。」
黒「(汗)」
ピーーー…
審判「始めます、整列してください」
ズンッ
とそれは選手たちに重くのしかかる
青(去年もあったな…この感じ……。しかも今年は注目度が高い分、一段と重ェ気がすんな)
黄「あれ?…ぅわ俺もしかして緊張してる⁉︎」
青「あぁ。こればっかはしょーがねぇな」
それは重圧
帝光の選手は優勝以外許されない
負けは論外、苦戦も駄目
最強だからこそのしかかる
絶対に負けられない重圧
虹「クソ重いギプス着せられるようなもんだ。こればっかりは天才も凡人も大差ねーぜ。」
私(私でさえ緊張するこの感じ…。皆は私が想像してるよりもっと重い重圧を感じてるんだろうな……)
そして試合は始まる
あの征ちゃんですらかなり慎重になってる
真ちゃんのシュートがリングに当たるところなんて初めて見たし、あっ君も動きが鈍い
でも、いつもより勢いはなかったけど帝光は勝利を納めた
そして続く第二試合
こちらも慎重な試合運びで見事勝利
帝光はリーグ戦全勝で決勝トーナメントに進出が決まった
『皆、お疲れ様‼︎』
紫「なんか無駄に疲れたぁ〜。ゆかちん癒して〜」
黄「ホント疲れたっスね〜…って、紫っち‼︎ ゆかっち独り占めしないでほしいっス‼︎‼︎」
あっ君に上から覆いかぶせられ、涼太は私の腰辺りに抱きついてきて
『ちょ‼︎ ちゃんと2人ともにマッサージするから今は引っ付かないで〜っ‼︎』
(すでに2人の汗で私までビショビショだよ;;)
私がこの2人に絡まれている間、大輝は“井上君”と話していた
彼は去年大輝といい勝負だったらしい
井上「明日の試合…今年こそ勝つからな!」
青「負けねーよ!」
なんて2人が言い合ってるのが聞こえて、明日は大輝が思いっきりプレーできる試合になれば良いなあ〜って思ってた
でもやっぱり彼は強すぎたんだ…