第1章 第一章『プロローグ』Ⅰ.
中学生になると、同じクラスに鉄朗がいた。
小学校は違ったから、週に2回しか会えなかったけど、今度は毎日会えるのが嬉しかった。
私は、市内の体育館に通うのは辞めて、学校の部活に入った。
勿論バレー部。
鉄朗もそうしたみたいだ。
「鉄朗。」
「お、同じ学校で同じクラスか。」
「そう。」
「よろしくな〜」
彼はへらへらと軽く笑う。
中学生生活は楽しくなりそうだ。
そして、私達は3年間同じクラスだった。
進路は私と黒尾、同じ音駒高校だった。
黒尾の理由はバレー。私の理由はスカウトされたから。
中学時代。私は好成績を収めた。
別に学校自体強い中学校ではなかったけど、私は諦めずにボールを拾い続けた結果、天才と呼ばれるようになった。
それで、スカウト。
高校もバレーする事になった。