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【ハイキュー‼︎】気まぐれ猫【音駒・黒尾】

第1章 第一章『プロローグ』Ⅰ.




練習試合後、普段の練習はあの特徴的な髪型で長身の男の子と練習することになった。
その子だけというわけではなく、他にもいたがその子と一緒になったことが少し嬉しかった。

毎週2日、休まず練習した。

彼に会うのを楽しみにして。


彼と一緒に練習を始めてから2ヶ月後のことだった。
暑い夏の日。

「なぁ!リベロのやつ!!」

休憩中に男の子に声をかけられた。

彼だった。

「何。」

私はついいつもどうりにしたつもりだったが、よく考えると冷たくしてしまったかもしれない。
私はよく無愛想だと言われるから。

「お前本当レシーブうまいよな!」

「そう?」

「名前なに?」

無邪気な彼は、私が無愛想なのは気にもしていないようだ。

「…三旗 朱莉。」

「朱莉か!俺は黒尾 鉄朗!前から話してみたいと思ってたんだよな」

「ふーん。」

私も、前から話してみたいと思っていた。

明るくて、チームに優しくて。
いつも笑ってて。

この人の周りに居ると、自然と雰囲気が明るくなる気がして。

居心地良かった。



「あ、朱莉。練習戻ろうぜ。コーチに怒られる」

「うん。」

いつも鉄朗と話すようになった。
私は決して友達が多いとは言えないから、話しかけてくれる鉄朗は優しい人だと思った。

前に何故私に声を掛けたのかと聞いたら「誰かに似てたから」と言われた。

その誰かは聞いてもわからないから聞かないことにした。
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