第2章 ポケモントレーナー登場!
「そしてつい最近、リタが仲間になってくれたんだ」
「私が…?」
「そしたら、いきなりブツッと電源が切れたように世界が真っ暗になって、一週間くらい一人でさまよってた」
「は、はぁ」
気の無い返事をしていたら、突然少年が腰から何かを取り出した。
「あはは、最初から信じてもらえるとは思ってないさ!でもこれでリタも思い出してくれるんじゃないかな?」
少年は赤と白に分かれたスーパーボールみたいなものを持って、真ん中のボタンをぽちっと押した。
ボワッ!!
「…………えっ?何で大きく…」
「出ておいで、ピカチュウ!!」
カッ!!!
「わ、眩しっ…!」
光が消えた後、何だか急に頭が重くなってきた。
やっぱりおかしいことが続くと、健康な女子高生でも頭痛が…
「こらピカチュウ!降りておいで!」
「ピッカピ!」
「ココがいいって?もう、仕方ないなぁ」
少年の目線がおかしい。
目線の先は、私の頭の…
「っギャァーーーーーっ!!!!」
「ピカチュ?」